2021-04-27
オプトエレクトロニクスの標準基盤のグローバルな構築を目指すIPEC
物理学者のセオドア・メイマンが1960年にレーザーを発明して以来、オプトエレクトロニクス産業全体は数十年にわたる進歩を遂げてきました。その間、情報化時代における光通信とオプトエレクトロニクス産業の中核的な位置を決定付けるような重要な節目がいくつも訪れました。具体的には、チャールズ・クエン・カオが提唱した低損失光ファイバー、デビッド・ニール・ペインが発明したエルビウム添加ファイバー増幅器(EDFA)、およびイーサネット物理層で使用される高速光インターフェースなどはいずれも、大きな進展とされています。近年は5G、ビッグデータ、AI、およびIoTサービスが急速に発展する中、さまざまな応用シナリオが出現し、光通信インフラストラクチャを超高帯域幅と超低遅延に向けて進化させています。一方で世界中のオペレーターやインターネットベンダーの多様化する要件とソリューションに直面するオプトエレクトロニクス産業は、取り散らかったイノベーションと情報サイロの問題に立ち向かわなければなりません。 これはしかし、新しい機会は巨大な挑戦から生まれるということの裏返しでもあります。したがってオプトエレクトロニクス業界は、業界計画を強化し、業界の力を統合し、業界の発展を導くために、国際標準化機関を標榜することによってひとつにまとまろうとしています。これに応える形で2020年9月10日、国際フォトニクスおよびエレクトロニクス委員会(International Photonics & Electronics Committee、IPEC)が設立されました。IPECは前述の問題点に対処し、オープン、透明、公正、公平な原則に基づく、健全で持続可能な開発を促進するべく取り組んでいます。 IPEC設立式典では、中華人民共和国工業情報化部(Ministry of...